フェレットフードの選び方

フェレットフードの選び方・あたえ方

フェレットは食事をしてから消化器官が短いため食べ物は約4時間で排泄されます。消化時間が非常に早いため消化吸収の良い栄養源が必要になります。 

完全肉食動物のフェレットは、良質の動物性タンパク質、動物性脂肪の多いフードがおすすめフードになります。
タンパク質は、筋肉や臓器のほかにホルモンや酵素の材料になるなど生きていくために欠かせない栄養素です。脂肪も活動に必要なエネルギー源で必要不可欠な栄養素です。
その動物性タンパク質と動物性脂肪がどの原料に由来しているかがフード選びの大切なポイントになります。

フェレット 解剖図

動物性タンパク質
フェレットの健全な成長に必要不可欠なのが、動物性タンパク質です。動物性タンパク質はアミノ酸で構成され、体内で生成されない多くの必須アミノ酸を多く含みます。低タンパクな食事を続けると、筋肉を減らし体重が低下してしまいます。
また植物性タンパク質は必要とせず、あたえ続けると、フェレットの成長過程で必須なアミノ酸類を摂取できず消化不良などの健康障害をおこします。尿石症の原因になることも報告されています。

人間は動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよくとることが大事ですが、独特の消化器官を持つフェレットは植物性タンパク質を分解する酵素を持っていません。
炭水化物も必要とはせず、炭水化物の量が多いフードをあたえつづけると、必要なタンパク質や脂肪の摂取量が低下してしまいます。肉食動物のフェレットにとって、タンパク質が必須であると同時に炭水化物は、栄養価を少しも提供しない成分になりなす。
たとえば安価な炭水化物が多く入ったフードをあたえると、消化吸収ができないため排泄する便の量が増えてしまいます。炭水化物を過剰にあたえ続けると血糖値を急上昇させ、脂肪の蓄積を増やします。合併症の原因にもなり、インスリノーマの発病が増加するという報告もあります。
※インスリノーマは、中高齢期のフェレットに多く見られる血糖値が低下する疾患症

完全肉食動物であるフェレットは、良質の肉原料の含有量が多いフードがおすすめになります。肉の含有量が多いフードは、主原料(第1原材料)はもちろん第2、第3、第4原材料までも肉原料になります。第1原材料が肉原料でも、他の原材料穀物類の種類が多いフードもありますので注意してください。


動物性脂肪
新鮮な鶏肉は、フェレットのエネルギーになる動物性脂肪を含みます。脂肪はエネルギー源となるだけでなく、脂肪酸の供給源にもなります。魚原料も、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含みます。オメガ3脂肪酸はフェレットの健全な皮膚や被毛、毛並みを維持するのに大切な栄養素になります。製造方法は、鶏肉から得られる脂そのものを使用するもの、成分を破壊しないよう加熱した後に添加する脂などがあります。しかし脂肪原材料が複数の穀物が原材料となっていれば、まったく意味のない植物性脂肪が多いフードになります。必須脂肪酸とは、フェレットがどうしても外部から摂取しなくてはならない脂質のことです。

フェレットフード 鶏肉

副産物、ミールについて】
副産物、ミールは品質の悪い原料と言われることがありますが、鶏副産物である内臓肉、レバーなどは、優れたタンパク質源になります
衛生的に処理された肉でも副産物と書かれることもあります。たとえば人気フードのマーシャルプレミアムダイエットは鶏の副産物は鶏の内臓のみです。野生の肉食動物は、まず草食動物の内臓を食べます。草食動物の内臓には、肉食動物が消化吸収できる状態になった草や野菜、穀物が含まれており、これらが肉からは得られないビタミンやミネラルになります。肉だけでは、たんぱく質以外のこういった栄養素が足りません。
副産物が悪いのではなく、副産物に含まれるクチバシやトサカなどが悪いのです。

栄養価が高い内臓は、フェレットに非常に重要な栄養素です。副産物は、栄養価の高い内臓を含め、そういった栄養価の低い部分も含まれているので誤解を生んでしまうのが理由です。副産物の内容に関しては各メーカの判断、信頼性になりますが、細かく詳細が書かれていないのが残念です。

またミールというのは細かくした肉を意味する言葉で、それ自体が悪いものを使用しているということではありません。優良なペットフードでも、チキンミール、鳥肉粉、乾燥鶏肉などの表記で使われています。
このようにフェレットフードは、高タンパクで消化吸収のよい鶏原料を第一原料に使用しているフードがほとんどです。また、七面鳥、あひるなどの原料を使いアレルギーに配慮したフードもあります。

ペット先進国である欧米でも、高タンパク、穀物不使用、低炭水化物のペットフードが増えています。
下の表は欧米のフェレットフードの内容を比較したサイトになります。緑色が動物性タンパク質(魚を除く)を、重要視していることがわかります。一番左側が第一原料で全て鶏原料になっています。
フェレットフード

簡単にまとめれば、フェレットフードは、
・動物性タンパク質、動物性脂肪のなるべく多いもの! 
・必要な栄養素は植物性タンパク質ではなく動物性タンパク質!
・不必要な穀物、炭水化物がなるべく少ないもの!
・必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく配合されているもの!
・合成保存料、抗菌剤、抗酸化剤を使用していないもの!

【シニアフードについて】
一般的にシニアフードといえば、低タンパクなフードが多いと思います。現在、欧米ではその考え方も変わりつつあります。シニアのフェレットにタンパク質の摂取量を減らすことはかえって有害だと言われるようになってきたからです。
それは、シニアのフェレットでも健康を維持していくには、十分なタンパク質を摂取することが重要であると考えるようになってきました。欧米では低タンパクなシニアフードの販売をやめるメーカーもあります。
一般的にシニアフードは、低
タンパクにすることで腎臓の働きを抑え、腎臓の負担を減らすという目的で作られています。でも大事なのはタンパク質の「質」なんです。良質なタンパク質にはフェレットに必要なアミノ酸や必須の栄養素が豊富に含まれていて、筋肉の維持や毛並みの維持には欠かせません。高齢になればなるほど食べる量も減ってくるので、少量でも充分な栄養素を補う為に「良質なタンパク質」が必要になります。
「良質な脂質」も、シニアのフェレットにとって燃焼し易く素早くエネルギーに変化します。穀物などの「炭水化物」は消化しにくいため、糖質はそのまま脂肪として蓄積されていきます。また高齢になり運動量がすくなくなったフェレットには適度な「脂質」が必要となります。
また腎臓、肝臓などに病気がある子は、フェレットに詳しい獣医師さんにご相談することをおすすめします。

【添加物について】
不必要な添加物が多いフードは、腎臓や内臓・腸などの消化器官に負担をかけ、消化・吸収能力を低下させます。高齢になるとそれだけで消化・吸収能力は下がってしまいます。少しでも消化器官の活動を活発にし、栄養素を吸収できるようにしてあげてください。
ワイソンの様にフェレットの自然界の食事に近づけるため自然由来の添加物を多く使うメーカーもあります。またオリジンは肉原料そのものから特殊な方法でビタミン、ミネラル等を取り出します。当店で扱うフードは各メーカーの考え方や製造方法、コンセプトもそれぞれです。添加物がどういう理由で使用されているかも大事な要素です。

ビタミン・ミネラル
ビタミンは摂取量としてはとても微量です。体内で合成できないため外部の食品からしか摂取できません。
各種ビタミンの働きは、それぞれがとても大切な栄養素で、酵素の働きを助け、体内の代謝を促進し免疫力を高めます。
品質の低いフードは、化学合成された安価なビタミン剤が添加されます。安価なビタミン剤は、栄養価値が低く、体にも吸収されにくいです。代謝を促進するはずのビタミンが、代謝を阻害することもあります。
品質の高いフードは、各メーカーの考え方で色々な野菜・果物・ハーブなどを添加しています。
フェレットは食物繊維を分解する機能がほとんどありませんが、生ではなく、含有量も微量です。自然界でそれらを餌として食べでいる動物をハンティングするフェレットの歴史を考えてみてください。間接的 にそれら(野菜・果物)を摂取することになります。もちろん健全な成長過程で必要なビタミンなどを多く含みます。
ミネラルも同じく体内で合成できません。フードから摂取するようになります。
カルシウムやマグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マンガン、銅、亜鉛、鉄分などがあります。ミネラルは骨や歯の形成、筋肉や臓器の働きを調整、代謝機能、神経伝達やホルモンバランスの調節などフェレットの体で大切な働きをします。
フェレットフード
【原材料・成分の表記について】
これはあるフェレットフードの原材料です。あなたはどう思いますか?保証成分は、粗タンパク質38.0%以上、粗脂肪22.0%以上、成分的には問題ありません。

原材料:鶏肉・穀類・野菜タンパク質エキス・ビール酵母・トウモロコシグルテン・クロロフィル・キシリトール・大豆醗酵抽出物

鶏肉=冷凍、乾燥
3Dどんな鶏肉か全くわからない。
穀類=
小麦・大麦・トウモロコシ?わからない。
野菜タンパク質エキス=豆かな
まったくいらない植物性タンパク

残念ながら栄養成分がいいのに、原材料がフェレットに合わないフードも見かけます。動物性タンパクの代わりに植物性タンパクを使いタンパク質の量を増やしているものや、動物性以外の原材料、不必要な添加物を多く使用してい るものは避けられた方がいいと思います。安価なフードは嗜好性を高めるため安価な植物性オイルなどの添加物を使うことがあります。

反対に、私が好きなフードの原材料は、新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮イエローテイルカレイ、新鮮全卵、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮丸ごと大西洋ニシン、新鮮鶏心臓、新鮮七面鳥心臓、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレート丸ごとサバ、ディハイドレート鶏レバー、ディハイドレート七面鳥レバー、丸ごとグリーンピース、丸ごとシロインゲン豆、赤レンズ豆、新鮮チキンネック、新鮮鶏腎臓、鶏肉脂肪、
新鮮とは生か冷蔵という意味でそこまでこだわります。15番まで動物性の原材料、 もちろん人工的な添加物もありません。製品になれば見た目は同じように見えますが、中身は全く違います。また加熱製造したドライフードは最低限の添加物、保存料が必要になります。
添加物、保存料がどのようなものかも大切なポイントです。フェレットのためフード選びには成分、特に原材料を見る習慣をつけてください。

【酸化について】
ドライフードというある意味不自然な食事で、もう一つ気にしてほしいのは「酸化」です。
ドライフードは、開封すると酸化がはじまります。フードが酸化すると、酸化によって発生した過酸化物を常食すると消化器障害を引き起こすこともあります。そのため各メーカーは酸化が進まないよう酸化防止剤を必ず使用します。酸化防止剤が科学的なものなのか自然由来のものなのかもフード選びのポイントになります。当店でも小分けにする小袋は遮光性のある厚みのあるアルミ製に詰め替えます。当店の多くのお客さまは、数種類のフードをブレンドするため、空気になるべく触れないよう細かく小分けにして保存します。夏の暑い時期は冷蔵庫で保管するなど、高温多湿の日本では保管方法も気を使ってください。

【高品質キャットフードの販売について】
日本でも欧米で も高品質なキャットフードをあげられてるオーナー様はたくさんいます。 現在でも欧米のフェレットのオーナー様も、フェレットにあった高品質なキャットフードは推奨しています。 日本にペットとしてフェレットが紹介されたのが20数年前くらいになります。フェレットの栄養学が確立されていないとき、ほとんどのフェレットフードは、高品質なキャットフードを研究参考にして作られてきました。当店で扱っている優良キャットフードメーカーは、 肉原料の含有量の多さ、 原材料の品質の良さ、グレインフリー、プロバイオティクスの 導入、スロークッキング(低温でゆっくり加工する方法)、自社工場での一貫生産など、目を見張るものがあります。当店では、いくつかあるプレミアムキャッ トフードの中から、フェレットの栄養学にあった良質な原材料使い、動物性タンパク質、動物性脂肪の多い高品質のキャットフードを販売させていただいております自社の商品に自信がある優良メーカーは肉原料の品質や、どれだけ含まれているか表記されています。
(※すべての高品質のキャットフードがフェレットに適している訳ではありません。) 
肉原料が多く添加物を使用していないフードは、無理な味付けをしていませんので急にあたえても食べてくれないときがあります。その時は少しずつあたえる量を増やしたり、バイトを少し混ぜるなど工夫をしてみてください。

【フェレットフードのあたえ方】 
フェレットは偏食な子が多く、食べ慣れた餌を急に食べなくなる子がいます。
小さな時にあたえたフードの味を覚えるため、大人になってからフードを変えるのが難しくなります。輸入フードも製造ロッドの違いで香りや味が変わることがあり、同じフードでも食べなくなる子がいます。また輸入フードは欠品する期間もあり、単品のフードをあたえている場合、他の餌を急にあたえても食べてくれないこともあります。できれば主食に決めたフードに1、2種類のフードを混ぜてあたえることをおすすめします。
フードの量は、体調や体重
の増減をみながら、1日の量をきめてください。
嫌いもありますので、特長、成分を考えてサンプルで試してみてください。ドライフード中心の食事になるので、新鮮な水はたっぷりあたえてください。また嗜好性の強いバイト類を多くあたえると偏食になりますので、1日ティースプーン1杯ぐらいまでにしてください。 

フェレットが長く健康で生活するためには、食事フード選びが重要なのは間違いありません。フェレット自身がフード選びをすることはできませんので、飼い主がフェレットの為、ベストフードを選ぶことが大切です。

フェレットフードの選び方ですが、体調、年齢、嗜好性、好き嫌いもありますので、あくまでも参考までにしてください。無料サンプルもたくさんありますのでいろいろ試してみてください。
くれぐれも病気や疾患をもつフェレットは必ず獣医師にご相談ください。

※一部当店で扱うフェレットフードの中にもタンパク質・脂肪が若干低いフードもありますが、食いつきがいいので、餌を食べてくれない時などのフードとして販売させていただいております。

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