人間は動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよくとることが大事ですが、フェレットは炭水化物は必要とはせず、炭水化物の量が多いフードをあたえつづけると、必要なタンパク質や脂肪の摂取量が低下してしまいます。肉食動物のフェレットにとって、タンパク質が必須であると同時に炭水化物は、栄養価を少しも提供しない成分になりなす。雑食動物や草食動物と違い、唾液中に炭水化物の消化酵素であるアミラーゼを持たないことでも分かるように、炭水化物は必要としません。安価な炭水化物が多く入ったフードをあたえると、消化吸収ができないため排泄する便の量が増えてしまいます。炭水化物を過剰にあたえ続けると血糖値を急上昇させ、脂肪の蓄積を増やします。合併症の原因にもなり、インスリノーマの発病が増加するという報告もあります。
※インスリノーマは、中高齢期のフェレットに多く見られる血糖値が低下する疾患症
ではフードのパッケージに炭水化物の含有量が書かれていないのはなぜでしょう。メーカーがあまり公表したくないのと、ペットフードの保証成分にはタンパク質・脂肪・繊維・灰分・水分を必ず表記する義務がありますが、炭水化物は表示義務がないため、ほとんどのペットフードには書かれていません。肉食動物のフェレットには必要がない炭水化物、どれぐらい含まれているか気になりますよね。一般的にキャットフードは40%位だと言われています。簡単な計算式があるので試してみてください。
炭水化物の量を知るには
100-(タンパク質+脂肪+繊維+灰分+水分)=炭水化物(%)
ちなみに、オリジン キャット&キティ、炭水化物22.5%(タンパク質 40%)は通常のキャットフードの半分。底炭水化物を歌うワイソン フェレット エピゲン90やK9ナチュラル 、ジウィピーク
は、微量でほとんどありません。
炭水化物を控えることで病気の予防、健康的なダイエットにもつながります。 炭水化物の量にも気を使い、 知らずに健康を害することのないよう、小さいうちから質の良いタンパク質と脂質をしっかり摂らせでください。
フェレットフードは、高タンパクで消化吸収のよい鶏原料を第一原料に使用しているフードがほとんどです。七面鳥、あひるなどの原料を使いアレルギーに配慮したフードもあります。先進国である欧米でも、高タンパク、穀物不使用、低炭水化物のペットフードが増えています。
AAFCO「米国飼料検査官協会」は、2019年に高齢になった猫にもタンパク質が必要で、タンパク質の摂取量を減らすことは筋肉の低下につながり老化を進めると公式見解しています。
一部の獣医師は、高齢の猫に対して低タンパク質の食事を勧めることがあります。これは、高齢になると腎機能が低下するため、高タンパク質の食事では腎臓に負担がかかり腎不全の原因になるという考えに基づいています。一方、高齢期では骨格筋の減少を抑え抗病性の低下を防ぐために、成長期よりむしろタンパク質(アミノ酸)の要求量は高くなるともいわれています。高齢による食事量の減少にともない食事中のタンパク質含量を高める必要があります。つまり、タンパク質の過剰を避けながら、十分なアミノ酸を供給しなければならないということになります。このため、高齢期の猫では、特にアミノ酸の吸収が高い(質のよい)タンパク質源を選ぶことが重要になります。
【添加物について】
不必要な添加物が多いフードは、腎臓や内臓・腸などの消化器官に負担をかけ、消化・吸収能力を低下させます。高齢になるとそれだけで消化・吸収能力は下がってしまいます。少しでも消化器官の活動を活発にし、栄養素を吸収できるようにしてあげてください。ワイソンの様にフェレットの自然界の食事に近づけるため自然由来の添加物を多く使うメーカーもあります。またオリジンは肉原料そのものから特殊な方法でビタミン、ミネラル等を取り出します。当店で扱うフードは各メーカーの考え方や製造方法、コンセプトもそれぞれです。添加物がどういう理由で使用されているかも大事な要素です。
【ビタミン・ミネラル】
ビタミンは摂取量としてはとても微量です。体内で合成できないため外部の食品からしか摂取できません。
各種ビタミンの働きは、それぞれがとても大切な栄養素で、酵素の働きを助け、体内の代謝を促進し免疫力を高めます。
品質の低いフードは、化学合成された安価なビタミン剤が添加されます。安価なビタミン剤は、栄養価値が低く、体にも吸収されにくいです。代謝を促進するはずのビタミンが、代謝を阻害することもあります。品質の高いフードは、各メーカーの考え方で色々な野菜・果物・ハーブなどを添加しています。
フェレットは食物繊維を分解する機能がほとんどありませんが、生ではなく、含有量も微量です。自然界でそれらを餌として食べでいる動物をハンティングするフェレットの歴史を考えてみてください。間接的 にそれら(野菜・果物)を摂取することになります。もちろん健全な成長過程で必要なビタミンなどを多く含みます。
ミネラルも同じく体内で合成できません。フードから摂取するようになります。カルシウムやマグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マンガン、銅、亜鉛、鉄分などがあります。ミネラルは骨や歯の形成、筋肉や臓器の働きを調整、代謝機能、神経伝達やホルモンバランスの調節などフェレットの体で大切な働きをします。フェレットにに足りない良質なビタミン、ミネラルは病気をしない健康な体づくりに必要になります。

【原材料ついて】
これはあるフェレットフードの原材料です。あなたはどう思いますか?保証成分は、粗タンパク質38.0%以上、粗脂肪22.0%以上、成分的には問題ありません。
原材料:鶏肉・穀類・野菜タンパク質エキス・ビール酵母・トウモロコシグルテン・クロロフィル・キシリトール・大豆醗酵抽出物
鶏肉=冷凍、乾燥、混ぜ肉、3D?どんな鶏肉か全くわからない。
穀類=小麦・大麦・トウモロコシ?わからない。いらない。
野菜タンパク質エキス=とうもろこし、豆かな?まったくいらない植物性タンパク。
残念ながら栄養成分がいいのに、原材料がフェレットに合わないフードも見かけます。動物性タンパクの代わりに植物性タンパクを使いタンパク質の量を増やしているものや、動物性以外の原材料、不必要な添加物を多く使用してい るものは避けられた方がいいと思います。安価なフードは嗜好性を高めるため安価な植物性オイルなどの添加物を使うことがあります。
反対に、私が好きなフードの原材料は、「新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮イエローテイルカレイ、新鮮全卵、新鮮丸ごと大西洋サバ、新鮮鶏レバー、新鮮七面鳥レバー、新鮮丸ごと大西洋ニシン、新鮮鶏心臓、新鮮七面鳥心臓、ディハイドレート鶏肉、ディハイドレート七面鳥肉、ディハイドレート丸ごとサバ、ディハイドレート鶏レバー、ディハイドレート七面鳥レバー、丸ごとグリーンピース、丸ごとシロインゲン豆、赤レンズ豆、新鮮チキンネック、新鮮鶏腎臓、鶏肉脂肪」、
新鮮とは生か冷蔵という意味でそこまでこだわります。レンダリング乾燥肉も使用しません。ディハイドレート製法で、低温で時間をかけて乾燥したものなど、15番まで動物性の原材料にこだわり、 もちろん人工的な添加物もありません。
フードの中には、残念ながら曖昧な表記で記載されている原材料もあります。「チキンエキス等」「家禽ミール等」などは首を傾げてしまいます。製品になれば見た目は同じように見えますが、中身は全く違います。また加熱製造したドライフードは最低限の添加物、保存料が必要になります。添加物、保存料がどのようなものかも大切なポイントです。フェレットのためフード選びには成分、特に原材料を見る習慣をつけてください。
【酸化について】
ドライフードというある意味不自然な食事で、もう一つ気にしてほしいのは「酸化」です。ドライフードは、開封すると酸化がはじまります。酸素が油脂に結びついて酸化が起こると、過酸化物が発生し常食すると消化器障害を引き起こすこともあります。そのため各メーカーは酸化が進まないよう酸化防止剤を必ず使用します。酸化防止剤が科学的なものなのか自然由来のものなのかもフード選びのポイントになります。当店でも小分けにする小袋は遮光性のある厚みのあるアルミ製に詰め替え脱酸素剤を入れます。酸素の除去は最も効果的な酸敗の防止方法です。当店の多くのお客さまは、数種類のフードをブレンドするため、空気になるべく触れないよう細かく小分けにして保存します。夏の暑い時期は冷蔵庫で保管するなど、高温多湿の日本では保管方法も気を使ってください。
【高品質キャットフードの販売について】
日本でも欧米で も高品質なキャットフードをあげられてるオーナー様はたくさんいます。 現在でも欧米のフェレットのオーナー様も、フェレットにあった高品質なキャットフードは推奨しています。 日本にペットとしてフェレットが紹介されたのが30年前くらいになります。フェレットの栄養学が確立されていないとき、ほとんどのフェレットフードは、高品質なキャットフードを研究参考にして作られてきました。当店で扱っている優良キャットフードメーカーは、 肉原料の含有量の多さ、 原材料の品質の良さ、グレインフリー、プロバイオティクスの 導入、スロークッキング(低温でゆっくり加工する方法)、自社工場での一貫生産など、目を見張るものがあります。当店では、いくつかあるプレミアムキャッ トフードの中から、フェレットの栄養学にあった良質な高品質のキャットフードを販売させていただいております。自社の商品に自信がある優良メーカーは肉原料の品質や、どれだけ含まれているかも表記しています。
(※すべての高品質のキャットフードがフェレットに適している訳ではありません。)
フェレットと猫では、大腸の長さが違います。どちらも肉食動物ですが、猫の大腸は30センチ以上、フェレットの大腸は10センチ位です。
フェレットは食事をしてから排泄するまでの時間がとても早く、約3~4時間ほどで、一日に5~6回うんちをします。それに対して猫は一日に排泄は1~2回程度です。
ですからフェレットは猫ちゃんより、すぐに消化吸収できる動物タンパク質が必要になります。同じく必要なビタミン・ミネラルも必要になります。ここがポイント!フェレットは猫よりも消化吸収が非常に早い。良質な原材料、酵素、ビタミン、ミネラルでできたフードは吸収も早く消化率も高く、フェレットに負担にならないように栄養素を吸収できる。
フェレットフードに比べ、キャットフードの方が様々な基準が高く、高品質なものが多いようです。
フェレットのためにできるだけ良いものを食べさせてあげたいという気持ちで、キャットフードを選ばれる方が増えています。もしフェレットにキャットフードを食べさせる場合には、必要な原材料、栄養分などチェックされるといいかもしれません。
そして当店では、フェレットにお使いいただける良質のサプリメントも取り扱っています。フェレットはタウリンやアルギニンなどのアミノ酸、 アマニ油、リノール酸、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸は必須です。
いくつかフェレットにお勧めできるキャットフードを紹介します。ドライフード、エアドライフード、フリーズドライフード、製造方法は様々ですが、良質のお肉(鶏・羊・牛・カンガルーなど)を使ったに素晴らしいキャットフードだと思います。とても栄養価が高いのでブレンド、ローテーションするなり調整してみてください。
(※誇大広告をして、さもすばらしいキャットフードのようなことを書くメーカーもありますが、下の商品はクオリティーが違いますよ。)
【フェレットフードのあたえ方】
フェレットは偏食な子が多く、食べ慣れた餌を急に食べなくなる子がいます。小さな時にあたえたフードの味を覚えるため、大人になってからフードを変えるのが難しくなります。輸入フードも製造ロッドの違いで香りや味が変わることがあり、同じフードでも食べなくなる子がいます。また輸入フードは欠品する期間もあり、単品のフードをあたえている場合、他の餌を急にあたえても食べてくれないこともあります。できれば主食に決めたフードに1、2種類のフードを混ぜてあたえることをおすすめします。
フードの量は、体調や体重の増減をみながら、1日の量をきめてください。
好き嫌いもありますので、特長、成分を考えて試してみてください。ドライフード中心の食事になるので、新鮮な水はたっぷりあたえてください。また嗜好性の強いバイト類を多くあたえると偏食になりますので、1日ティースプーン1杯ぐらいまでにしてください。
【終わりに】
フェレットが長く健康で生活するためには、食事フード選びが重要なのは間違いありません。フェレット自身がフード選びをすることはできませんので、飼い主がフェレットの為、ベストフードを選ぶことが大切です。ケージ中心の生活になるので中で適度に運動ができるように工夫してあげてください。そして寝る時はストレスがかからないようにしてあげてください。毛並み、体格、便などで体調の異常も見つけられますのでしっかりとスキンシップとってください。運動やスキンシップをとることによって筋肉や軟骨の老化が防げます。
フェレットフードの選び方ですが、体調、年齢、嗜好性もありますので、あくまでも参考までに。くれぐれも病気や疾患をもつフェレットは必ず獣医師にご相談ください。
私事になりますが、長年にわたりフェレットのフードを販売してきました。「やすい餌ほどよく食べる!」フェレットの健康を考えるより、よく食べてくれる餌が売れる。そんな時代があったのかなと思います。当時はパッケージをフェレット用に作り直し、穀物添加物がどっさり入ったキャットフードを販売していたメーカーもありました。家族の一員としての位置を築いた今、大切な家族のために飼い主様が選んだフードをあげてみてください。犬猫よりも小さなフェレットは食べる量も少ないのでより良いフードをお選びください。
※一部当店で扱うフェレットフードの中にもタンパク質・脂肪が若干低いフード、穀物が含まれているフードもありますが、食いつきがいいので、餌を食べてくれない時などのフードとして販売させていただいております。