なぜ究極の牧草なのか!

当店で販売している「究極の牧草」の栽培風景をご紹介します。畑は国内の埼玉県北西部、狭山茶の生産で有名な狭山丘陵、有機栽培に熱心な篤農家が多い地域です。

篤農家の方は、有機野菜を中心に栽培されていましたが、当店から強くお願いをし、うさぎさん専用の畑を用意してもらいました。また当店からも厳しく注文をださせていただき完成したのが、「究極の乾燥牧草」です。

ハウス栽培ではなく露地栽培にこだわり、一般の牧草栽培方法とは違い、有機野菜を育てる方法で一株一株愛情をもって育てています。

※篤(とく)農家とは、熱心で、研究心に富んだ農業家。
農薬、殺虫剤は年間を通し一切使用していません。除草剤の散布も、作付け前はもちろん栽培中も使用していません。ですから牧草の発芽と同時に雑草が出ます。農家の方に言わせると一番手間がかかるのが雑草だそうです。
畑をやせさせる肥料(化学肥料)なども使わず、有機堆肥(完熟堆肥)を使い土壌を改良しています。
※完熟堆肥とは、家畜のフン、ワラ、落ち葉などの有機物を堆積し、微生物によって完全に分解したものです。一般には有機野菜などの栽培に使用します。

国が認証する有機JAS法では、同じ畑で3年間農薬並びに化成肥料は使ってはならないという非常に厳しい規定がありますが、その厳しい規定でも一部の農薬は認められています。それよりもはるかに厳しく、この専用の畑は、15年間一切の薬剤を使用していません。篤農家として土にこだわり耕した畑です。

有機農業は、化学肥料や農薬、遺伝子組み換え技術を使わず、環境への負荷をできるだけ低減した農業のこと。
この栽培方法は、畑の面積に対し作付け面積が限られるため、大量の牧草は栽培できません。マルチを使い株間をあけ、風通しをよくし、雑草、害虫、病気の対応しています。農薬を始め一切の薬剤を使用しない安心・安全なオーガニックヘイを栽培するため、このような栽培方法を採用しました。
化学肥料や除草剤を使わない畑は、有機堆肥で土壌を豊かにすることで、土中に多くの有機物が生まれます。この畑のために作った堆肥は他の化学肥料を必要とはせず、ゆっくりと健全な食物をそだてることができます。力があり豊かな土は、ミミズ、バッタ、青虫、テントウムシ、蛙などさまざまな生き物が寄ってきます。太陽や雨、虫や微生物、土。そして様々な生き物達が作る複雑で豊かな環境。それが本当においしい牧草を育てます。
どうしても出てしまう冬場の霜枯れに対しても、北風を防ぐ対策をし品質を向上しています。無農薬栽培なので害虫などの処理も手作業でおこなっています。一株一株野菜を育てるように愛情をこめて栽培しています。
夏場の乾燥に対しても定期的に水を散水をし、強い直射日光を遮るシェードをかけるなどの作業をおこなっています。
国産だから、鮮度がいいからおいしい、もちろんそれも一つの要素です。でも一番お伝えしたいのが、一切の妥協をしないこの栽培方法です。
イタリアンライグラスは、春と秋の年2回、状態のいいものを販売できるよう栽培しています。効率性、採算性を完全度外視し、うさぎ、モルモット、チンチラ、デグーまで小さなペットたちのために、安心、安全を最優先し類例のない篤農家こだわりの牧草を栽培しています。
乾燥も刈り取ったものからすぐに始めます。電気乾燥なので、ガスや灯油と違いニオイがうつることもなく、牧草そのままの美味しさを凝縮できます。また雑菌も死滅させています。(※輸入牧草のくん蒸殺菌と同じ効果があります)
究極の乾燥牧草は鮮度を保つようできるだけ水分量を少なくし、若刈りの穂の付く前の柔らかい葉中心の牧草です。
「究極の乾燥牧草」は刈り取りと同時に熱風乾燥されその週に当店に出荷されます。乾燥牧草の香りをかいでいただければわかると思いますが、新鮮な牧草のもつ芳醇な甘い香りがします。
パッケージはチャック付きの厚手のものにし香り鮮度を閉じ込めます。それ以外の余計なものに経費お金をかけず、販売価格に還元してます。
このようにとても手間と労力がかかる栽培方法にしたのは、愛するペットたちに新鮮でおいしい牧草を食べてもらいたい!安心・安全な牧草を食べてもらいたい!そんなこだわりがあったからです。そして大変恐縮ですが、究極の牧草となずけさせていただきました。

究極の乾燥牧草 有機JAS認証について

現在販売中の究極の牧草は、有機JAS規格の認定基準を上回る基準で、栽培していたこともあり有機JAS認証の申請のため農水省に申請の申し込みをしました。
 農水省から回答は、ペットフードでの有機JAS認証制度自体が現在存在しないとのこと。
3年以上無農薬、化成肥料の不使用、除草剤などの薬剤散布を一切しないという栽培方法を厳守したペットフード(ペット用飼料)であれば、オーガニックもしくは有機という名称で販売できるとのことでした。
及び消費者庁にも同等の問い合わせ確認したところ同様の見解をいただきました。

当然のことですが仮に農薬、化成肥料、除草剤をはじめ薬剤を散布していた場合は景品表示法違反に抵触するため、オーガニックもしくは有機という名称を使うことはできません。

折角あらゆる薬剤は一切使用しない徹底品質にこだわり手間暇かけて栽培していますので究極の乾燥牧草は、オーガニック牧草及び有機牧草として販売させていただきます。

平成29年11月25日



無農薬農法と有機農法のちがい

オーガニックや有機栽培を名乗るために設けられている基準は国によって異なります。日本では食品に関しては農林水産省が基準を設け、それを満たさないと 「オーガニック」「有機栽培」という表示ができません。
農業における「有機」は主に肥料に使われる「堆肥」を指します。「堆肥」とは微生物の力で有機物を完全に分解したものです。栽培中の無農薬農法で育てた作物でも、播種、種付け前におこなう農薬の散布、及び化学肥料を使用した場合「オーガニック」「有機栽培」と表示はできません。
基準は細かく設定されていますが、現在の日本では有機JAS法で「有機農産物」とされる大まかな 定義は以下の通りになります。

化学的に合成された肥料および農薬の使用を避ける。
遺伝子組換え技術を利用しない。
播種(はしゅ)または植付け前の2年以上の間、有機肥料での土づくりを行った田畑で生産されたもの。
※多年生作物の場合は最初の収穫前3年以上